

「離婚してもちゃんと一人で自立していけるだろうか」ということではないでしょうか。
離婚の原因は様々ありますが、これまで一緒に暮らしてきた人と離れて、一人で生活していかなければならない、または一人で子供を育てていかなければならない、という状況は、少なからずプレッシャーを伴います。
今回は、離婚を検討されている方のために、少しでもスムーズに離婚後の生活を送ることができるよう、離婚準備の方法について解説いたします。
離婚には準備が必要?

一度は永遠の愛を誓いあった相手でも、時がたてば状況は変わりますから、離婚はある種仕方がないものだと言えるでしょう。
関係が壊れてしまったら、一刻も早く離れて生活したい、という気持ちは分かります。ですが、ちょっと待ってください。
離婚して、一人で生活していけるだけの目途はたっていますか?離婚は勢いではなく、きちんと準備をしてからする方が安全です。
金銭面・仕事・住居など、きちんと離婚後の生活を整えてから離婚に踏み切った方がいいでしょう。
離婚の理由によっては、慰謝料などをもらえることもありますから、そのあたりをきちんと離婚前に話し合っておくことで、離婚後の生活はより快適になるでしょう。
次に、離婚前に行うべき具体的な準備についてみていきます。
離婚の準備 ① 離婚時に慰謝料をもらうための準備

ですから、離婚前に、「浮気しているという証拠」をおさえておいた方がいいのです。
法律上、浮気とは不貞行為、つまり肉体関係を伴う行為のことをいいます。
ですから、パートナーと浮気相手が肉体関係を持っている、という証拠を掴んでおくとよいでしょう。
たとえば、LINEなどで「好きだよ」「愛している」などのメッセージをやり取りしているだけでは、慰謝料をゲットする証拠としては少し弱いと言えるでしょう。
メッセージやツーショット写真だけでは、「プラトニックな関係である」と言い訳されてしまう場合もあります。
浮気の慰謝料を支払ってもらうためには、ラブホテルに出入りしていたり、浮気相手の家に出入りしている写真などがあることが望ましいです。
とはいえ、そういった写真を入手するのは困難が伴います。離婚時に慰謝料請求をしたいと考えている方は、興信所や弁護士に相談してみるものいいでしょう。
離婚の準備②離婚後の金銭面の確認(貯金・養育費)

離婚する場合、「財産分与」また子供がいる場合は「養育費」もパートナーから受け取れる可能性が高いです。
この金額は、離婚理由や状況によってかなり差があります。
自分の有利に財産分与や養育費の金額を決めたい場合は、事前に信頼できる弁護士を見つけておくとよいでしょう。
また、離婚してシングルマザーになる場合などは、母子手当など、国から公的な補助金が出る可能性がありますので、そういった補助金についても知識を付けておきましょう。
離婚の準備③離婚後の住居を探す

離婚後、現在住んでいる家を解約する場合、またはあなたが家を出ていかなければならない場合、住む場所を確保しておく必要があります。
あなたに定職がない場合は、家を借りるのが難しいかもしれません。
そういった場合、一時実家に身を寄せることが可能なのか、家を借りる際に保証人になってくれる人はいるのか、を事前に確認しておきましょう。
離婚の準備 ④ 離婚後の仕事を探す

状況によっては、すぐに離婚をする必要がない場合もあるでしょう。
そういった場合は、数年かけて、経済的な自立ができるような資格の勉強をするなど、計画的に自立のための仕事を見定めておくのがよいでしょう。
また、信頼できる周りの人に、離婚後の仕事をあっせんしてもらう、というのも一案です。
最後に
「この人とはもう一緒に住めない」と思ったら、すぐに離婚したい、という気持ちは分かります。
ですが、離婚後は一人で生活していかなければなりませんから、できるだけ計画的に離婚の準備をしておきましょう。
ただし、精神的・肉体的暴力をふるわれており、命の危険がある、などの場合はこの限りではありません。
ご自身の安全を第一に考え、公的なシェルターを利用するなど、できるだけ早く離れて住むことを目指しましょう。
結婚と違い、離婚には多大なストレスがかかりがちです。
ですが、離婚は、新しい生活、自立した生活をするための大きな一歩にもなります。
離婚で後悔しないために、時間的余裕がある場合は、できるだけ入念に準備を行いましょう。